空海花

マトリックスの空海花のレビュー・感想・評価

マトリックス(1999年製作の映画)
4.2
新作に向けての予・復習。

「ホワイトラビットを追っていけ」
仮想現実空間を創造して世界を支配するコンピュータを相手に、戦いを挑む男の死闘を描いたSFアクション。
監督・脚本はラリー、アンディのウォシャウスキー兄弟。
撮影ビル・ポープ
音楽ドン・デイヴィス
カンフー指導は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズなど香港武侠アクションの第一人者ユエン・ウーピン。

反転した緑色の文字が降り注ぐコンピューターの画面に
先日観た『攻殻機動隊』を思い出す。
プラグだらけの身体はこちらの方がエグい。もっとシンプルでも十分な気もするが、当時は何もかもが新しく見えて、何でもありな印象だった。
美しいキアヌ・リーブスのご尊顔含めた身体もその世界観に合っていた。

近未来。コンピュータ・プログラマーのトーマスは裏稼業ではネオと呼ばれる名うてのハッカーだったが、ある日、突然トリニティー(キャリー=アン・モス)と名乗る美女の接触を受け、彼女に導かれて、モーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)なる人物に会う。
彼はトーマスが生きているこの世は、実はコンピュータが創造した仮想世界で、実際は彼らが造り出した巣の中で夢をみせられているだけだという恐るべき真実を告げる。
ネオはコンピュータの支配を覆す救世主と目されて彼らの仲間に迎え入れられる…

逞しくしなやかなキャリー=アン・モス
引き締まりムダのないローレンス・フィッシュバーンもかっこいいし、キャラクターを見事に演じている。

「ホワイトラビット」は「アリス」のモチーフ
「モーフィアス」はCG技術のモーフィング(ある画像から別の画像へ連続的に変形させる技術)から取られていて、世界を変容させるものの意、そして“モーゼ”の頭韻。
「ネオ」(NEO)は救世主ONEのアナグラム。
「トリニティ」は“三位一体”
キリスト教や哲学的意味を込めたストーリーも遊び心をくすぐる。
「すべては電気信号の解釈に過ぎない」

電話ボックスというアナログなスペースが出入り口。
まるで昔のタイムマシンのイメージ。

タイムバレット、壁走り、のけ反り、ワイヤーアクション…
斬新なアクションシーンに興奮した当時を思い出す。
今観てもこのメリハリ含め、やっぱり面白い。

ネオははたして救世主なのか?
トリニティに告げられた預言者の言葉。
あまりにも愛の物語。

ネット社会の発展により、仮想現実とリアル社会との曖昧さはやや形を変えつつも現在進行形。
だからこそ今でも通用する物語。

「入口までは案内した。扉は自分で開け」


2021レビュー#206
2021鑑賞No.439


アクション映画のレビューは書くことがあまりなく
しかも昔の大ヒット作ともなると今更何を書けばいいのか難しい🥴
でもレビュー読みたいと言ってくれた方がいたので…何とか書き出しました✏
三部作は観てから新作行きますよ😉

12月は自宅鑑賞もレビューしてるから
微妙にペースアップしてます💦
空海花

空海花