このレビューはネタバレを含みます
警官隊がトリニティーのいる部屋へ音を立てないようゆっくりと近づいてゆく。そうそうこの場面から始まるのでした。いま上映中の(復活)は警官隊完全武装、にくらべてかなり軽装。
この格闘の場面は初めて観たとき驚いたというか感心したというか、動きは速くなくていい、ゆっくり見せる、快感でした。受話器を通じて現実と仮想現実の間を行き来するのも驚き。懐かしい…でも今でも充分みれます、これ本当に1999年の作品ですか?
キアヌリーヴスもキャリーアンモスも若いですね、しかも色白。なにか顔に塗ってるのかな…(復活)ではこんなに色白ではないから。
いたいた肩の白いウサギ、(復活)ではバックスの左肩だったかな。それからネオが捕まっての取調室、スミスとネオ(アンダーソン君)の決着のつかない闘いの始まり、この場面も(復活)で使われてました。
雨が降るなか車中で体内の虫を駆除、そしてモーフィアスとの対面。やはりモーフィアスはフィッシュバーンだよ、重みが違うよ、(復活)でも拝みたかったなぁ、信念の人。
仮想1999年、現実2199年、マトリックスとは、現実とは。人が電力発電のために栽培される機械の世界、この雰囲気、日本の作品が影響与えてるんですか、たまらないですね。ネオが受ける訓練プログラムも和を感じて親しみやすい。
裏切りの人、サイファ、現実を知り9年、マトリックスに戻りたくてスミスと取引。仮想現実でも現実でも真実を求めない人はいるし、羊の群れはあるということか。
一方、ネオは預言者から「残念ながら…」と言われて雲行きが怪しくなるけどモーフィアスとトリニティーは信じることを止めないのです、格好良すぎ。
サイファの裏切りでモーフィアスがスミスに捕まる。ザイオンに関して口を割らないモーフィアス、ザイオンのことも何もかも終わらせてマトリックスの規則から解放されたいスミス。
この場面あたりで、人類は資源を食い尽くすまで繁殖する、星を蝕むガン、みたいな言葉が。新型ウイルス感染拡大と向き合うなかでこの言葉を聞くとドキッとします。
ゆっくり魅せるアクション、被写体の容姿、恋愛、信頼、信念、哲学、様々な要素がバランス良く見事に融合してます。二→三→四作目(復活)と行くにしたがって愛の要素が大きくなっている気がします。
(メモ)
1999年にバレットタイムという言葉あったかな…ともかく手間のかかる撮影方法
四→三→二→一作目という観方は無謀だったかも。