【シリーズの締めくくりとしては】
(以下は7年前に書いたレビューです。)
DVDにて。
藤純子主演の緋牡丹博徒シリーズ第8作にして最終作。
藤純子が結婚により引退する1972年の作品。
おたか(清川虹子)が堂万一家の三代目を、代貸の松川(待田京介)ではなく、岩木(松方弘樹)に継がせたため、松川は対立する伝法一家に走ってしまう。おたかから遺言を託されたお竜(藤純子)は、何とか遺言通りにことを進めようとするのだが・・・
シリーズ最終作ですが、ラストにはちょっと虚無感が漂っています。お竜自身も傷を負い、ふらつきながら殺された仲間と一緒に去って行くところで幕となる。円満な解決で目出度し目出度しとしなかったのは、結婚引退する藤純子を惜しむ余り、というのは考え過ぎでしょうか。
共演の男優陣は豪華で、松方弘樹と菅原文太を始め、片岡千恵蔵、若山富三郎、長門裕之らも登場。