マツモトタクシー

ジャコ萬と鉄のマツモトタクシーのレビュー・感想・評価

ジャコ萬と鉄(1964年製作の映画)
4.0
深作欣ニ 監督作品



昭和21年(1946年)
ニシン漁に備え全国から季節労働者、通称ヤン衆達が集まる季節になり網元の九兵衛(山形勲)が仕切る漁場でもたくさんの男たちが集まって来た

その中にマタギ姿の隻眼のジャコ萬(丹波哲郎)がおり九兵衛は驚く
ジャコ萬と九兵衛はかつてともに樺太で漁をしていたがジャコ萬は引き揚げの際に船を九兵衛に盗まれて置き去りにされ一時死の淵をさまよい恨みを募らせて戻って来ていた

漁の準備も手伝わずに番屋に居座るジャコ萬は暴力的にふるまいヤン衆を支配していく
負い目のある九兵衛は老いも手伝いジャコ萬に立ち向かうことができずにいた

そんな中、戦死したと思われていた九兵衛の息子の鉄(高倉健)が数年ぶりに帰郷するのだったが。。








以下ネタバレ



荒くれ物達の確執と交流を描く男臭い1本🌊🚣🌊

「魁!男塾」の登場人物みたいな煮ても焼いても食えない荒くれ者ばかりが登場😁

オリジナルは三船敏郎、月形竜之介の1949年版
その15年後に丹波哲郎、高倉健でリメイクされた1964年版

健さんが封切り時にオリジナルを観て感激して寝れなかったのだそうで自身がリメイク作品に出たいと名乗り出て製作が決まりスタートしかし深作監督とは反りが合わなかったとか。。😅
でも内容は確執等は全然感じられない素晴らしい作品でした☺️

健さんは裸で-16℃の海に飛び込み死にかけたんだとか😅

強欲でわがままな九兵衛を山形勲さん
頼りない義理の兄貴を大坂志郎さん
捨てられても捨てられてもじゃこ萬を追いかける高千穂ひずるさんが好演してよいアクセントになっている😆

大阪から流れてきた前科者ヤン衆(江原眞二郎)が最後に亡くなる
身元を知る為に持ち物を見ようとする鉄をジャコ萬が止める
「亡くなったんだそっとしといてやれ」
解ったと囲炉裏に持ち物をくべて燃やす
最後には墓標が建てられる戒名は通称大阪さん。。😅多くは聞くな。。
これがこの人達の仁義なのかなと思った☺️





因みにオリジナルの鉄役の月形竜之介さん
京都に葵タクシーという会社があります
車の色は緑で車の上に付いている行灯は月のマーク
これは月形さんが作った会社なので芸名から会社のマークを作ったのだとか😀