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帰らざる波止場のseapony3000のレビュー・感想・評価

帰らざる波止場(1966年製作の映画)
5.0
こちらは背広の肩パッドにコカイン。ロケにセットにひとつひとつ丁寧なミーオ監督。夕暮れのバー、海から吹く風に揺れる長いカーテンと照明器具の美しさ。横浜ドリームランドの観覧車から地上に立つルリ子、ホテルニューグランド。武智豊子の安ホテルですらお洒落。丼もののメニューもあるディスコもよかった。ハーバーマンションに住む郷えい治の部屋への侵入は地上ナメで撮る。つかえい治の部屋お洒落すぎだし、きっちり裸で寝てるしその上に背広だけきて筋肉チラ見せーの、金子信雄宅の信雄のエロベッドに叩きつけられて寝てた娼婦もろともベッドから転がり落ちるシーン最高。ポップコーンの袋の中にパスポートとチケット入れて手渡す榎木さん良い、そしてほんと食えないとしか言いようがない刑事志村喬にイライラ。店の路地に積み上げた段ボール倒して格闘とかこれもミーオお得意のやつ。ルリ子もマリエンバートなアンニュイモードでよかったです。
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