東京国際映画祭学生応援団

隠し砦の三悪人の東京国際映画祭学生応援団のレビュー・感想・評価

隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)
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第35回東京国際映画祭
黒澤明の愛した映画『隠し砦の三悪人[4Kデジタル・リマスター版]』

黒澤明監督作品
1959年ベルリン国際映画祭銀熊賞最優秀監督賞受賞作品
1959年ブルーリボン賞受賞作品

第35回東京国際映画祭黒澤明賞[黒澤明の愛した映画]で鑑賞しました。
シアターはTOHOシネマズ日比谷シャンテ/スクリーン1。

もはや説明不要の名作だと思うのですが、恥ずかしながら『羅生門』に続いて2本目の黒澤明作品でした。

スター・ウォーズのエピソード4ののアイデアの基にもなったこの作品。(C3-POとR2-D2は太平と又七、レイア姫は雪姫の影響を受けているらしいです)壮大なスケールで描かれた娯楽時代劇の大作でその壮大さや今この時代に見ても息を呑むような迫力のある映像はもちろんですが、その中にある太平と又七と六郎太の掛け合いのコミカルさもとてもいいなと感じました。

この作品を見る前に『フィツカラルド』も同じ[黒澤明の愛した映画]で鑑賞しましたが、両者に共通する「壮大さ」は映画の一つの醍醐味であると言わざるを得ないなと思いました。特に物語序盤の反乱で坂を大量の兵士が駆け降りるシーンや火祭りのシーンは特に圧巻でした。
また、この大作をスクリーンで見ることができるという映画祭の大きな魅力を改めて実感しました。

文:やまと