ジャッキーケン

隠し砦の三悪人のジャッキーケンのレビュー・感想・評価

隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)
4.3
C3POとR2D2の元ネタキャラが出ていてスターウォーズに影響を与えた黒澤作品ということで見たけどやっぱ黒澤作品って清々しい面白さがある!

黒澤版新たなる希望で見るからに底辺な百姓が戦いに参加するも捕虜として捕まり埋蔵金を探す奴隷生活が始まるかと思いきや反乱が起こって自由の身に、たまたま見つけた金とそこに颯爽と現れる三船敏郎によって冒険活劇が展開されていくアドベンチャー作品

個人的に「七人の侍」に次ぐほどに好きな黒澤明作品で「生きる」「羅生門」は映画的影響力は凄まじいがエンタメではなく対してこの映画はひたすらに一難去ってまた一難

三船敏郎の機転で様々な障害を乗り越えていく!

サムライ映画ではあるけども合戦シーンはなくむしろ低予算側に位置づくであろう作品なんだけどそれでも三船パワーで超大作にも負けない面白さ

三船敏郎には実が裏がという設定がアツいしそれに気づかず金のために振り回される百姓二人にいかにバレずに遂行するか
いかに敵軍にバレずに金を運びきるのか
一つのストーリーラインに複数のバレちゃいけないハラハラ要素があって終始面白いし2時間超えでもあっという間だった

崩壊から再建
新たなる希望にも通じるニューホープを描いた作品

三船敏郎の猛々しく頼りになる兄貴キャラが最高だし

シリアスになりがちな展開をあの百姓コンビが緩和させてくれる良いキャラ

そんな騙され続けた百姓コンビが最後に行き着くラストがなんとも清々しいし賞金以上の達成感を感じるものが確かにあってグッときた