カプチンバード

隠し砦の三悪人のカプチンバードのネタバレレビュー・内容・結末

隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

秋月、山名、早川の三つの勢力があり、
秋月が山名によって落ち、秋月勢は早川に亡命しようとする。

山名は秋月が残す財宝を残った農民たちを総動員して掘り起こさせるが見つからず。死んだはずの秋月家の雪姫を探し、隠し砦を落としにかかる。

雪姫を守る真壁六郎太、それを手伝う欲深い農民の太平と又七、ライバルの田所兵衛などキャラクターが立っていて面白い。

なんと言っても雪姫、最高にかわいい。
「嫌じゃ!嫌じゃ!」がかわいい

真壁六郎太と田所兵衛もカッコいい。
ダメダメコンビの太平・又七も良い味を出してる。

六郎太と兵衛の槍の決闘シーン、六郎太が馬上で刀を振り回して敵兵を討ち落とすシーンは普通の時代劇では見られないスペクタクルだった。
火祭りのシーンは今まで見たことがないシーンだった…。

そして捕らえられた雪姫のセリフはジーンときました。

「姫は楽しかったぞ!
この数日の楽しさは、城の中では味わえぬ。
装わぬ人の世を、人の美しさを、
人の醜さを、この目でしかとみた。

これで姫は悔いなく死ねる。

ことに、あの祭り(火祭り)は面白かった。
あの歌もよい。

人の命は 火と燃やせ
虫の命は 火に捨てよ
思い思えば 闇の世や 浮き世は夢よ」

この言葉に胸を打たれた兵衛は「裏切り御免!」する。

ラストの姫とそれを囲む六郎太と兵衛のシーンは鳥肌ものです。

ところで「三悪人」って誰のことを指すんですか??
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