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囚われの女のkyokoのレビュー・感想・評価

囚われの女(2000年製作の映画)
4.2
失う恐怖があらぬ疑念を創りあげて、しかも相手がその疑いを認めてくれたら自分はきっと苦しみから解放されるんじゃないかとまで考えるんだから、相手からしたら迷惑千万な話。囚われているのは女ではなくむしろ男の方ではないかしら。
と言いつつ、何を言っても堂々巡りで何度か「シモンしつけーよ!」とキレそうになりながらも、このおぼっちゃまの気持ちがちょっと理解できちゃうのよね、あんまり大きな声で言いたくないけど。
共依存のような若干変態チックなふたりが、別れるのいったん止める展開はさすがにバカバカしくて笑っちゃった。

なるようにしかならなかったラストのために、オープニングの風景やアンドレとのプールの話が用意されていたのかな。ナニコレ感があるくせに巧みな映画という意味でめちゃくちゃ面白い作品。
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