李

囚われの女の李のレビュー・感想・評価

囚われの女(2000年製作の映画)
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シャンタル・アケルマン映画祭のラインナップで唯一どうしても観たい!と思った囚われの女。鑑賞を逃し続け、今回ちゃんと上映時間を手帳にメモしてようやく観れた!おかげでまた素敵な劇場に出会えました。

私も大好きな人のことは強く知りたいと思ってしまう節があり(流石に尾行はしません)、シモンがアリアーヌに言われたセリフみたいなことを言われたことがあった気がする。"全部知らない方が好きでいられる" そういう違いがあると、劇中のシモンもそうだったけど、自分が望むものが手に入らなくて本当にここに愛があるのか疑うことばかりになってしまって苦しいだけだし、だから信じられなくて何度も嘘について尋ねるし、一緒にいても不幸になるだけなのに、、2人の心の隔たりがやるせない。映画を観ているとその感情がどういうものなのか知りた…って思う登場人物の言動によく出くわすけど、この映画は「ベッドで目を開けた時に、一緒にいる人が見知らぬ人に思える感覚」だった。分かりたい、、アリアーヌがシアーシャ・ローナンにしか見えなかった。かわいい。

正直いうと全体的に抑揚が全くないので大分眠かったです。アケルマンは15歳の時に気狂いピエロを観て映画の道を志したらしい。ピエロも劇場で寝てしまったからこういう淡々系はやっぱり苦手だな… もっと昔の映画かと思っていたけど、意外と2000年でびっくりです。
李