観れていなかった映画。
この映画を人生のベストにあげている人は多くいて、多分それが天の邪鬼な自分にとっては観ない理由だった気がする。
最初の方のショーシャンク刑務所の空撮が良かった。まだドローンは無いからヘリ撮だと思うけど。ヘリでの建物ギリギリの低空での映像は迫力がある。
刑務所の中のシーンは劇的で、新入りをフィッシュ、と呼んで騒ぎたてるのは実際にあるのだろうか。
調達屋のモーガン・フリーマンは早々に名優感を漂わせている。
刑務所の所長と聖書の好きな一節をやりとりするシーン、良かった。無理やりに新入り受刑者を犯そうとする腕力じゃなく、教養と品位が身を助けるんだな、と。
図書館を改築する為の予算を求める手紙や、銀行員時代のスキルで所長、所員の信頼を勝ち取る所等も良き高揚感があった。
ブルックスの仮釈放が決まり、雛から育てたカラスを逃し、娑婆へ出る。何十年と刑務所で過ごした者は、社会には適応出来ない、廃人にされるのだ、なるほど。
そして悲しいブルックスの最期。
トミーが刑務所に来たくらいから、少し長いと感じてしまった。丁寧に描かれているんだけど…もうこの後どうなるか早く教えてみたいな感じ。
所長もわかりやすく悪者になってきて。
エルモは歯が汚くて本当に嫌な奴で良かったけど、そこからは色々出来過ぎかなぁ。架空な人物になりすますのは良いけど、流石にもうちょい捜索するだろ、とか。そんなすぐ警察も逮捕しに刑務所までこないのでは、とか。
最後も少し上手くいき過ぎ。
アメリカ人の好きそうな、正しくいれば報われる、というおとぎ話みたいなものかな。
映画館で観られたのは良かった。
フランク・ダラボン、脚本・監督