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ショーシャンクの空にのCinemanのレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
3.0
「ショーシャンクの空に』
フランク・ダラボン監督
1995年公開  アメリカ
鑑賞日 2023年9月19日 Amazon Prime Video 

『ショーシャンクの空に』はスティーブン・キングの中編小説「刑務所のリタ・ヘイワース」をティム・ロビンスとモーガン・フリーマン主演で映画化した人間ドラマ。
長年ショーシャンク刑務所に入っている囚人レッドと無実の罪で収監された元銀行副頭取アンディの友情物語。監督・脚本は本作が長編映画デビューとなったフランク・ダラボン。

【物語の概要】
1947年、メイン州にあるショーシャンク刑務所。
銀行の若き副頭取アンディ・デュフレーン(ティム・ロビンス)は妻と間男を殺した罪で刑に服した。
他の囚人たちの誰とも話さなかったアンディが1ヶ月後、“調達係 ”と呼ばれているレッド(モーガン・フリーマン)に、鉱物採集の趣味を復活させたいのでロックハンマーを注文する。
2年後、アンディは監視役のハドレー刑務主任(クランシー・ブラウン)が死んだ弟の遺産相続問題で愚痴をこぼしているのを聞い、解決策を助言する。
アンディは仲間たちへのビールを報酬にハドレーに必要な書類作成を申し出る。
無事に取り引きが成立して囚人たちはビールにありつけたので彼らはアンディに一目置くようになる。
アンディはレッドに女優リタ・ヘイワースの大判ポスターを注文した。
ノートン所長(ボブ・ガントン)はアンディを図書係に回したのだがこれは看守たちの資産運用や税金対策の書類作成をやらせるためだった。
アンディは州議会に図書予算請求の手紙を毎週一通ずつ書き始める。
手紙を書き始めて6年目に200ドルの予算を約束する返事と中古図書がようやく送られてきた。
1963年、図書室の設備は見違えるように充実していた。
ノートン所長は、囚人たちの野外奉仕計画を利用して、地元の土建業者たちからワイロを手に入れ、アンディにその金を“洗濯”させていた。
1965年、コソ泥のトミー(ギル・ベロウズ)が、以前いた刑務所で同じ房にいた男が「アンディの妻と浮気相手を殺した真犯人は俺だ」と話したと言う。
アンディは20年目にやって来た無罪証明の機会に色めきたって所長に再審請求を求めるが、アンディが釈放されてしまうと今まで彼にやらせてきた不正の事実が明らかになるのを恐れた所長はアンディの言い分を無視する。
所長はアンディを懲罰房に入れて考えを改めるように迫るが1ヶ月経ってもアンディは折れない。
業を煮やした所長は冤罪証明の鍵を握るトミーを脱走を企てたとして射殺してしまう。
トミーの死から1ヶ月後、アンディは再び不正経理を行うことを条件に懲罰房から出されるが翌朝の点呼の際、アンディが房から消えていることが発覚し・・・。

【Trivia & Topics】
*ショーシャンク刑務所。
本作のロケ地として使われたのはオハイオ州立少年厚生施設です。
1990年に非人道的な生活環境を理由に閉鎖されて取り壊される予定でしたが映画撮影のために命を長らえ、その後保存委員会に買い取られて博物館として開放されています。
全米で最も呪われた建物で様々なお化け番組でも紹介されています。

*二人の友情。
無実の罪で20年間刑務所ですごした銀行の副頭取と、心を改めて更生したことを訴え仮釈放の審査を受け続けて40年間刑務所ぐらしを強いられた黒人との友情物語だ。
感動的なラスト・シーンが涙を誘います。

*原作について。
1982年に出版されたスティーブンキングの作品集『恐怖の四季』(邦題:「ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編」)に収録された96ページの中編「刑務所のリタ・ヘイワース」を監督のフランク・ダラボンが5,000ドルで映画化権を獲得した。
「恐怖の四季」の“秋冬編”には『スタンド・バイ・ミー』が収録されている。

【5 star rating】
☆☆☆
(☆印の意味)
☆☆☆☆☆:超お勧めです。
☆☆☆☆:お勧めです。
☆☆☆:楽しめます。
☆☆:駄目でした。
☆:途中下車しました。
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