田面

ショーシャンクの空にの田面のレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
4.0
無実の罪で終身刑、エリート銀行員からの転落。
希望を失い、絶望を味わい、それでも希望を見いだし、自由の身になる為や刑務所内での待遇改善を求めていくアンディ。アンディの他にも、トミー、レッド等々希望を持つ者に絶望を与える展開がひじょうにスティーブン・キングらしい作品。

時の流れを感じる事が少ない刑務所内での日々を3人のハリウッド女優のポスターなどで上手く表現。
仮釈放されたは良いものの時代と世間に着いて行けず絶望のまま自死するブルックス。同じく仮釈放されたレッドが与えられた部屋がブルックスと同じ部屋、同じ職場。今と比べて低い人権意識や福祉の質など細かいながらも丁寧に描写されていました。
結局アンディは無実を証明出来ないまま脱獄するわけですが、脱獄の準備をする描写が一切無いのも面白い。
元銀行員のスキルを駆使して刑務所の所長達との距離を縮め、お目こぼし等の優遇措置を上手く使って脱獄を準備する展開もイイ。
また、脱獄した後の所長や看守にきっちりと処罰がくだるのもスカッとします。妻を殺害した犯人がどうなったのかは気になる所ですが。

数年前に初めて見ました。確かアマプラだった筈。今回「午前十時の映画祭」で期間限定上映されていたので初めてスクリーンで見る事に。当時の僕はそこまで感動は出来ませんでしが、改めて劇場で見ると没入感が違うのか、名作と呼ばれる所以に納得。
田面

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