DEAD

ショーシャンクの空にのDEADのネタバレレビュー・内容・結末

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

よく名映画として話にあげられるのでこの映画のパッケージだけ見ていてタイトルも知っていたけど内容については一切知らずに本作を見ました。
…すごく熱い映画でした!
寡黙な男に隠れてメラメラ燃える闘志にこちらまで燃え上あがってほんと良かった。

一見して真面目なサラリーマン、よく出来た若い銀行員で秀才のイメージの主人公デュフレーンが覚えの無い殺しでショーシャンク刑務所へ
デュフレーンが刑務所へやってきた初めから黒人調達屋のレッドは目をつけ、デュフレーンも調達屋ということで多々関わりを持つこと事になる。
キラキラ光る"友情"といえば綺麗すぎるけどよくつるむ仲間としてデュフレーンの周りにはどんどんと人が増えていく、多分ビールの流れもあり他の者とは明らかに違う異質さをみんなが感じ取ったからだと思う。
レッドもどちらかというと異質さを持った人物だと主観するけどデュフレーンにあってレッドになかったもの、それが「希望」だったんだと思うと胸が熱くなる。
でも若いころに務所入りしたレッドが希望を持てなかったのは序盤の"泣き虫フィッシュ"や一番が"図書館からトミーまでの流れ"を見て感じるショーシャンク刑務所のどこまでも地獄が続く閉鎖空間、そして何度「更生しました」と言っても仮出所にはならない現状。そんな毎日が続いてたら希望を持てるデュフレーンに惹かれていったんだろうなって思う。

そんな地獄からデュフレーンが転生した日、豪雨の中飛び立っていった翌朝、
レッドは穴を覗いた時心の底から嬉しかっただろうな「よくやった相棒!!」ってロープを渡したくだりからほんとに良い風呂敷の包み方でフィクション最高ー!って思った、レッドの眠れない夜を返せと言わんばかり笑(眠れない程耳を研ぎ澄ましていたなら異変には気づけたと思うけど!)

そこからのデュフレーンのターンはほんとに気持ちいいものでスカっとした。
"地獄"も結局は警察組織の中では暗黙の了解でショーシャンクだけじゃなくきっとあちこちの刑務所で行われていると思うけどきちんと告発したおかげできっとこの物語世界で他の刑務所でも安寧を与えられた人々が居ただろうなと、居なくてもデュフレーンが居なくなった後のショーシャンクでは数年は過ごしやすかったんじゃないかなって思うと脱獄も成功し、小汚い上司連中も消えデュフレーン英雄すぎてやばい。

最後は老いぼれレッドがデュフレーンに会いに行く流れだけど
仮釈放中に違反をしてまでもデュフレーンに会いに行って…そこで一緒に船をつなぐんだろうなって思うと何十年も刑務所で一緒に居て出所してからもレッドは多分デュフレーンの側で死んでしまうんじゃないかなって思うと依存しすぎて…でもそこが良い…
レッドの中ではデュフレーンが希望そのものだもんね…舵を取るデュフレーンの船上で気持ち翌ハーモニカを吹くレッドの姿が瞼に映ります…かなり…青春!



追記---------------------
あと、書き忘れてたけどショーシャンクの盛り上がりの時の所長への聖書、あれすっごい気持ちいよねスカっとしすぎて最高、やばい

「所長 確かに救いはこの中に」

デデーン!\ロックハンマーの型抜き/

ショーシャンクの中で書かれる聖書が全て皮肉になってしまうのも気持ちよかった…\主の裁きは下る。いずれ間もなく/良い…
今更だけど全編レッドの語りな映画だけどこれあまり自分語りをしないデュフレーンがあの離れ島で「所長の隠し金全部貰ってきちゃった笑」とかをレッドに全部話してたってだけでほっこりするしますます仲良くなるんだろうね、はー良かった良かった。
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