Aki727

ショーシャンクの空にのAki727のレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
4.5
自由への渇望

地獄に思える監獄さえ居心地が良くなり、"希望は危険"と言われる世界で、自分の自由を強く求めるアンディ。

最後のシーンのレッドが語る
I hope,
でもうグッとやられた。

作品の舞台当時の刑務所のヒドさは、2020年を間近に控える現代から見れば現実離れしていて、なかなか突っ込みたくなることも多いけど、普通考えて残忍すぎる。

シャバでは生きられない。

何十年も塀の中に閉じ込められると、外の世界に隔離されすぎて、その世界に戻ることに恐怖を覚えるほど慣れてしまう。
"あの塀に、違和感を感じ、次第に慣れて、居心地が良くなる"
そのセリフがそんな感情を的確に表していた。
仲間と離され、外の世界に戻っても孤独を感じて自死を選ぶ…。

そんな世界に無実の罪で収監され、権力の壁が立ちはだかる中、アンディなりのやり方を周りは受け止め、次第に仲間となって行く。
そんな友情のストーリー展開もありながら、アンディが重ねる緻密な計画よ伏線がたくさん散りばめられていて、どこも見落とせない。

自由という解放を味わうあの雨のシーンは、きたー!という感じでした。
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