ショーシャンクの空にの正位置のネタバレレビュー・内容・結末

殺人容疑で終身刑の判決を受けた男が収監されたショーシャンク刑務所の暮らしが描かれている。
はじめはほかの囚人や看守からの苛烈な仕打ちに見ていていまいましい思いをさせられるが、元銀行員の才覚を発揮し看守、囚人ともに認められるようになると見るほうの気持ちにもゆとりができる。特に囚人を頼って大勢の刑務所職員が押しかけてきたのはおかしかった。
約20年にわたりコツコツとことの準備をなしてきたかと思うと、達成に至ったときの解放感、爽快感はひとしおである。しかし、手にした金は、刑務所長と囚人という関係に縛りつけられていたとはいえ、裏金作りに荷担して成したものであるし、そもそもの殺人容疑についても雪冤を果たせたわけではないという点ですっきりしないところが残った。