希望はいいものだ。多分最高のものだ。素晴らしいものは決して滅びない。
スティーブン・キングの「刑務所のリタ・ヘイワース」を映画化したもの。
お話としては、アンドリュー・デュフレーン (アンディ)が、妻とその愛人を殺した冤罪で、ショーシャンク刑務所への服役が決まる。過酷な環境にアンディが感じ、行動したことは一体なにか。
映画としては143分と長くはありますが、「絶望」から始まった物語が「希望」で締めるので観ていて爽快感があります。刑務所での生活は理不尽なことが多く、社会の闇を感じるところも多い。主人公のアンディが投げやりになることなく、最後まで諦めることなく、「希望」を持ち続けるのは強靭な意思を感じました。
主人公を演じるのはティム・ロビンス氏で、同じく重要な位置にいるレッドを演じたのはモーガン・フリーマン氏でした。レッドは刑務所の生活が長く、運び屋として活躍をしておりましたが、徐々にアンディに惹かれ、語り部の役割を引き受けていました。
作中で50年も服役したブルックスが釈放され、外の生活を手にしますが、環境の変化に耐えられず、自殺をします。本作品は「希望」はいいものだというメッセージがありますが、忠告もあります。中途半端に「希望」を持たされるくらいなら、「絶望」のままで良い。
誰もが心打つ名作でした。