まりか

ショーシャンクの空にのまりかのネタバレレビュー・内容・結末

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます



銀行副頭取を務める主人公のアンディーは、妻とその愛人を射殺した罪に問われる。アンディーは無実を訴えるが終身刑の判決が下り、ショーシャンク刑務所へ投獄されてしまう。初め、アンディは孤立していたが調達屋であるレッドと仲良くなる。

最初はアンディーに不遇が重なり、果たして物語がどう進むのかと思っていた。しかし、レッドと出会った事で趣味や特技を生かせて良かった。とはいえ、刑務所の会計係にまでなるとは思わなかった。しかしながら、鬼のように厳しい刑務官がアンディーに相談する時は帽子を脱ぎ1人の人間に戻るのがなかなか面白かった。レッド自身も一緒に協力し、図書館の建設や納税処理を共に手伝う風景は見ていて微笑ましかった。

個人的にはブルックスとトニーが好きだっただけに、どちら共あまり良い死に方じゃなかったのが辛かった。ブルックスの場合刑務所の居心地が良いのはあまり良い事ではないが、釈放された後の現実は想像上に寂しく虚しいのは何だか複雑な気持ちであった。トニーはレッドのナレーションのように憎めない良いキャラをしていただけに、アンディーにとって重大な発言をしてしまったが為に亡くなったのも辛かった。

好きなシーン

・映画が上映されている中でリタ・ヘイワースが登場すると囚人が皆喜ぶ所。

・レッドがアンディーに映画女優のポスターを何回かあげる所。

・アンディーがレッドにハーモニカをプレゼントする所。

・アンディーが図書室へ訪れた時、ブルックスが飼っていたカラスのジェイクに、ブルックスがいる場所を尋ねるシーン。

・アンディーが刑務所のスピーカーを使って「フィガロの結婚」を流した後、ヘイウッドがアンディーに「次はハンク・ウィリアムスも頼むぜ。」と言うシーン。(図書館が設備された時にヘイウッドがヘッドホンをしながら、嬉しそうにしていたのがこれまた可愛い。)

・屋根の掃除をしている際、アンディーがハドリー刑務官の話を聞いて税金のアドバイスをする所。そのご褒美としてビールを振る舞う所。(その時一緒に掃除をしていたレッド達もビールを飲んでいたが、嬉しそうで微笑ましい。)

・抜き打ち検査でアンディーと所長が聖書の話をしている所。

映画としてはアンディーが無事に脱獄出来て良かったし、レッドと無事に会えて良かった。しかし、刑務所の社会問題や釈放後の生活などなかなか深刻な問題が見えた。

わがままを言うならば、アンディーにトニーが直接高卒認定に合格出来た事を報告して欲しかったし、設備された後の図書室をブルックスに見て欲しかった。何はともあれ、アンディーとレッドは第二の人生を楽しんで貰えたら良いと思う。
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