「理由(ワケ)を教えてやろう」
007を全部観ちゃおうのコーナー!
第16作目は「消されたライセンス」!
親友であるCIAのフィリックスの結婚式へ向かう途中
DEAから麻薬王サンチェスを発見したとの連絡が入る。
ボンドとフィリックスは結婚式を中断し、逮捕に向かう。
ダルトンボンド、最後の作品。
前作もかなり硬派でしたが
今作はそれ以上に硬派。
おそらくシリーズ史上、最も硬派。
007を長年に渡りサポートしてきた
CIAのフィリックス・ライターが
麻薬王サンチェスによって重傷を負う。
ボンドは親友の復讐のため、00の称号を失ってまで
サンチェスを捕らえることを決意する。
①ボンドが感情で動く
「殺しのライセンス」を与えられたものは
決して私情で、そのライセンスを使ってはいけない。
そんなボンドだったが、「復讐」のために使ってしまう。
今までのボンドは「仕事」としての殺しが殆どだったので
ホントのトコを言うと、何考えてるかわからなかったんですが
今回のボンドは、完全に「感情任せ」なので
1人の人間としてのボンドを見ることができます。
②ボンドが失敗する
仕事はスピーディに解決してきたボンドですが
今回のボンドは感情任せのため、失敗が続きます。
サンチェスを追う他の組織の邪魔をしてしまったり
軽率なミスが目立ちます。
③殺し方がエグい
ボンドは今まで、スピーディな殺し方をしてきました。
しかし「復讐」のためか、殺す相手に対し
かなり苛立ちが入っているように思えます。
もちろんサンチェス側の方が殺し方はエグいんですが
今作はその影響もあって、シリアスが度を越しています。
④ボンドガールと戯れない
ボンドガールはボンドと戯れるのがお約束の007。
しかし今作では、全く戯れる気配がない。
そもそも裸NGのダルトンなので、それもあるんですが
ボンドガールというよりは、相棒になっていました。
⑤仲間がいる
00の称号を剥奪されたボンドですが
やはり、長年築き上げてきた信頼関係。
MI6の面々は、しっかりと彼をサポートします。
特に今回はQの活躍が目立つ!
ボンドを心配してわざわざ休暇でやってくるなんて…
かわいいなぁ、Q。
⑥派手なアクション
冒頭から派手なアクションが目立ちますが
特にラストのタンクローリーのカーチェイスは素晴らしい。
サンチェス側もかなり攻撃的なので
白熱したアクションシーンを楽しめます。
⑦セリフが粋
サンチェスも結構オシャレなセリフを吐きますが
今回はボンドのセリフが光ります。
特に「理由を教えてやろう」は最高。
かなり内容の濃い本作。
キャストとしても
M,マネーペニー,ボンドは今作がラスト。
みんな、慣れる前に終わっちゃったなぁ。
冷戦期最後の007ということ
キャストはQ以外みんなラスト
古き007は今作がラストといったところ。
この少し古臭い感じを味わえるのも最後か。
ありがとうダルトンボンド!
さようならダルトンボンド!
結局最後まで馴染めなかったよダルトンボンド!←