hocky1111

海の上のピアニストのhocky1111のネタバレレビュー・内容・結末

海の上のピアニスト(1998年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

有限と無限について考えさせられる。単純に言うと制約があると有限になるが、それは物理的な制約なのか、はたまた精神的な自分が作りあげたものに過ぎないのか。ただし、有限から無限は生み出すことが出来る。無限の中から有限に絞り込むことは、大変難しいこと。1900は踏み出さずに終えたが、船上の人に素晴らしいメロディを残した、それも生き方。ダニーは踏み出して、最後に1900に出会えたし、彼の音楽をカタチに残すことになるが、己の無力さも痛感する。何が正しいかではない。正解なんてない。そのとき、自分はこう生きる、という決断こそが全てだ。
ジェリーとのピアノの最終曲は圧巻。鳥肌が立つし、かくもありたいと惚れぼれする。
hocky1111

hocky1111