李

銀河鉄道999の李のレビュー・感想・評価

銀河鉄道999(1979年製作の映画)
4.1
GODIEGOの銀河鉄道999が聴きたくて。"さあ行くんだその顔をあげて" "別れも愛の1つ"、流れるタイミングが完璧すぎて泣ける。そして映画自体がとても良かった… 様々な哀しい愛の物語と人間賛歌。歳を重ねるほど心に刺さりそう。

永遠の命を手に入れるため人間の機械化が進んだ世界、宇宙を旅する列車って設定から惹き込まれる。母の仇を討つため列車に飛び乗る鉄郎と美しい謎の女性メーテルはもちろんのこと、永遠の命か限りある命か選択をすることができず自身の元の体の傍に居続けるシャドウ(宇宙で1番悲しい星冥王星の墓の番人)、自己犠牲を厭わず鉄郎を愛するクレア、身も心も捧げた最愛の人を探し続けるエメラルダス、時間は操れるけど血の通った人の心は操れなかったと嘆くリューズ、キャラクターが哀しく魅力的すぎる… ビジュアルも好み。良い人アンタレスと職務に忠実な車掌さんも好き。何があろうと果敢に立ち向かい続けた鉄郎がとある場面だけ涙を流すんですが、そこがとても良かった。TV版も観る。

そして作品全体が素敵な台詞に溢れてます。
リューズが場末の酒場で歌う曲、
"何が欲しいというの
私 それとも愛
疲れ果てた心には
やさしくしないで させないで"
酒場にいる大人たちはこの曲に耳を傾け、過去に思いを馳せ涙を流してるの… 良すぎます。

終わりを見つめるメーテルの台詞もどれも哀しく好き。
"悲しい思い出も辛かったこともいつか懐かしくなる時が 見ておけばよかったと思う時が"
"私はあなたの思い出の中にいるだけの女"
李