のりまき

フィッシャー・キングののりまきのレビュー・感想・評価

フィッシャー・キング(1991年製作の映画)
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テリー・ギリアム落ち込み中の作品。なのでダンスシーン以外は無茶言わなかったらしい。(本人の弁)
いい加減な毒舌放言が売り物のDJジャックの発言でリスナーが殺人を犯す。落ち込んだ彼は仕事も手につかず、女のところに転がり込んで日々を過ごす。そんなある日頭のいかれたホームレスに助けられる。聖杯探しの幻想に取りつかれた男は、事件により妻を失ったことにで発狂してしまったのだ。
テーマはズバリ贖罪なのだが、テイストは『幻の市街戦』。都会人ジェフをたらし込む楽しげなバーバリアンのようなロビンが本当に魅力的。そりゃほっとけないって。都合のいい女のように見えてしっかりしているマーセデスが効いています。
息を奪うようなセントラルステーションのダンスシーンとギリアムの趣味全開の赤い騎士は必見です。
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