きょむ

フィッシャー・キングのきょむのネタバレレビュー・内容・結末

フィッシャー・キング(1991年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

いつものギリアム感は薄めだったかな。
パリーの妄想世界の赤い騎士ぐらい?割と今回は現実感強いし、映像もかなり現実より。調べたら撮影遅れてないしほとんどトラブってない。すごいじゃん、やれば出来るんじゃん。
トラブってないだけで、えらいじゃんって思っちゃうな。
この作品の評価が高いのも分かる気がする。俳優さんの演技も自然な感じだしストーリーも分かりやすい。
キャラクターとしては女性2人が魅力的だったな。
アンは、典型的ダメ男に引っかかる姉貴系ギャルだし、リディアはどんくさいの域を遥かに超えてる不器用不思議ちゃんだし。
パリーがジャックを引き連れて、リディアをストーカーしてるシーン、倫理的にはアウトだけど好きなんだよな。
「2日に1回は本を買う」「水曜日はランチに中華料理屋でギョーザを食べる」「オフィスに戻る際には硬い飴を買う」とか。
こういう登場人物のルーティンが描かれているの好き。
アメリとかも、登場人物の好きなこと嫌いなことが説明されるシーンあったけど、あれもアメリ好きポイントの一つだから、こういうシーン挟まれるだけでこの映画見て良かったなと思えちゃう。

こんな一気に転落して、戻りたければすぐ戻れるもんなんか?ラジオ業界いいのか?って思わなくもないけど、今までで一番話が分かりやすくて、現実的で、後味も良かった。みんな幸せになれてるじゃん。
でもこのあと、また元の路線に戻ってドクターパルナサスとかローズインタイドランドとかになるから年取ってハートフルになるわけでは無いんだなあ。
きょむ

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