自らの過激な発言によって銃乱射事件を起こしてしまったラジオDJと、その事件のせいで妻を失って精神障害を患ったホームレスの友情物語。
ファンタジー映画じゃないのにファンタジー映画みたいな世界観になっているのが好き。駅でのダンスシーンや、セントラルパークで全裸になるシーン、中華料理屋の夕食シーンなど、印象的な場面も多くて「映画を観たな…」って感じがした。告白のシーンも気持ち悪いながらに引き込まれた。
ただ結局は殺人犯予備軍のヒモ男とストーカー気質の変態の話だから、主役二人が絶妙に気持ち悪くて感情移入できなかった。助演女優賞を受賞したマーセデス・ルールが唯一の感情移入できるキャラで、かなり救いだったかも。
全体的にシュールだったおかげで、色々と割り切れて観れたのも吉だった。