ニクガタナ

キング・コングのニクガタナのネタバレレビュー・内容・結末

キング・コング(2005年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

愛しちゃったのよ。
ジュラシックワールド最新作の予習の一環で、街に放たれた巨大生物っちゃあこれだよなと、2005年版を再鑑賞。出資を断られそうな映画監督って入りからすでに自身が遭遇したくないであろう危機状況を描く、ピーター・ジャクソンの危機回避エンタメ。冒険譚としてダレずに面白いけど188分は長すぎ。まずコング出るまでちょっと長い。野蛮な現地人に巨大な虫に魚に蝙蝠、恐竜、コングと次々繰り出す髑髏島。危機演出は品なくド派手。間一髪でかわす危機一髪の百連発。グロ描写が念入りだし、各シーン長い。コングと恐竜格闘戦も面白いけどげっぷが出そう。不器用で頑固な昭和男っぽいコングと女優さん夕焼けの海を望む。あぁロマンチック。CGが絵画的に美しい。フォトリアルって感じではない。カメラ、アクション動く動く、心も動くよ面白い。島での鬼気迫る表情のジャック・ブラックのキチガイぶりよ。ピーター・ジャクソンが自身を投影してるかのよう。一方でエイドリアン・ブロディ演じる脚本家には自身の憧れ投影してるんではなかろうか?髪型含めて好みのかっこよさ。そしてNY。往来の車にぶつかりながら疾走する街の中のコングの動きが秀逸。背格好似た女子拾いあげて違ってはポイを繰り返した末の再会シーンが神々しい美しさ。ナオミ・ワッツが美しい。セントラルパークのスケート場での戯れもロマンチック。美女と野獣通じる心。分からず屋な男達。大変切ない終い。
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