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雨のなかの女のENDOのレビュー・感想・評価

雨のなかの女(1969年製作の映画)
4.2
「雨の住人は嘆きの涙で自らを消滅させる」そんな哀しいポエムを披露するカーンは事故によって後天的な知的障害を患っている。しかも天涯孤独。始まって30分でニューシネマ的人生のままならなさが凝縮。軟派白バイ警官ゴードン役のデュヴァルはトレーラーハウスに女を連れ込んで、娘を蔑ろにするクズだが、妻を失った代償行為ということにも気付かないあまりに痛々しい存在。「解決してやる、あっという間(flash)に!」と話すデュヴァルに対し「フラッシュ・ゴードンね!」とツッコミを入れるナイト。そしてあまりに救いのないラスト。retardなカーンに重なるベン・アフレック!ここぞという場面でばっちりメイクをするナイトの気合いは空転し続ける。ツラい映画だ!自主字幕。
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