このレビューはネタバレを含みます
映像も、音楽も雰囲気が良かったです。
しかし小説のようなじめーーっとした極彩色の暗さがあまりなくて、さらっと、カラッと映像が進んでいく感じでした。
もっと鏡の中の狂気に取り憑かれていく様が目一杯描かれているのかと思っていたので、拍子抜けでした。
私の中の乱歩の世界観は、
深紅の絨毯を踏みしめる黒い革靴、
同色のカーテンは昼間の光を遮り、
所狭しと置かれた古今東西の奇怪な者達の中で人が人の形を保てなくなる‥みたいな感じで💦
やはり小説たと個人的な世界観が頭に出来上がって居て、どうしても期待通りにはゆきませんね。
個人的には面白さに欠けて居ましたので、低評価ですが、乱歩の気持ち悪くて暗い世界は味わえると思います。