ゆらゆら帝国の名曲がエンドロールで全てをかっさらっていく作品。
映像化不可能と言われた乱歩の短編を実写化。
確かに今は映像化は難しいだろうBPO的にも。
エログロナンセンスの模写も中々である。
短編からなる本作。
しょっぱなの火星の運河で完全に出鼻をくじかれる。ストーリーらしいストーリーもなく、暴力模写がある感じ。
芸大の卒業制作かよ!ってなってしまうがご安心。
鏡地獄、芋虫、蟲はストーリーのある見やすい仕上がりである。
浅野忠信どんどん親しみやすくなり、松田龍平の二十面相ってかっこよすぎじゃねってなる。
そして本作でそれ以上に存在感を出すのが、緒川たまき。
江戸川乱歩の作品の為に女優になったんじゃないのかってゆうぐらい、昭和レトロや大正モガの雰囲気もちまくりである。