なかずかい

地球防衛軍のなかずかいのレビュー・感想・評価

地球防衛軍(1957年製作の映画)
3.4
恥ずかしながら平成のモゲラしか見たことがない人間だったので初見である。

『ゴジラ』『ゴジラの逆襲』『空の大怪獣ラドン』に続く円谷英二が特技監督を務める東宝特撮怪獣映画である。
『空の大怪獣ラドン』の翌年の作品ということで本作もカラー映画だが『ラドン』と違うのはラドンと違ってモゲラは光線を出すのだ。ということで、レジェンド飯塚定雄の光学作画デビュー作でもある。なのでなかなかまだブラッシュアップされていないというかそんな感じの光線が出てくるシーンが多いのだが、良いシーンも多くこれが後のスペシウム光線になるのだと思うと感慨深い。

肝心の映画はというとなんというか変だ。ミステリアンは交渉が下手すぎるし地球人の戦力は急に強くなるし終わり方もなんか変。でも津波のシーンとか特撮はかなり光るものがある。やっぱりこういう怪獣映画がまだ出来立ての頃であったことを考えると多少変でも仕方ないのかもしれない。なんであれこの作品があったことで後の数ある特撮作品に繋がったことは間違いない。
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