NAO141

ボーン・レガシーのNAO141のレビュー・感想・評価

ボーン・レガシー(2012年製作の映画)
3.4
3部作にて(一応の)完結となった〈ジェイソン・ボーン〉シリーズ。その続編、というか“番外編”のような形で製作されたのが本作。スピンオフ作品とも言える。ジェイソン・ボーンが活躍していたのと同じ刻限、別の場所で活躍していたアーロン・クロスという人物に焦点を当てた作品となっている。〈ジェイソン・ボーン〉シリーズの重要人物が登場したり、同じシーンが出てくるなど、いくつかの点でリンクしている。しかし、作中でジェイソン・ボーンとアーロン・クロスが出会う事はなく、そこは残念。

前作の『ボーン・アルティメイタム』が興行的にもヒットし、アカデミー賞でも3部門で受賞する等、アクション映画としてなかなかの成功を収めたわけだが、その事で配給元の〈ユニバーサル〉はこのシリーズを続けたくなったのだろうか笑。気持ちはわからないでもないが、本作はいくつかの点で残念な部分がある。初めて観る人には意味がわからない用語や人物が多く、内容をすんなり理解するのは難しいかも(一見さんお断り感がややある笑)。シリーズをこれまで観てきた人にとっては、本作とシリーズの関連性があまりないことはがっかりかも。前半がややテンポが遅い感じもして、少し退屈になってしまう…かな。それから作中に登場する計画が多すぎて混乱するんだよな…「トレッドストーン計画」「ブラックブライアー計画」「アウトカム計画」「ラークス計画」、もはや何がどんな計画だったか思い出せない笑。初見の人は「よくわからん」となるかも…。物語終盤で登場する刺客は〈LARX-03〉というターミネーターのような名前、かなりの強敵か…と思ったら、そんなことはなく、ヒロインの蹴りにより絶命してしまったよ(…あれれ)笑。これまでシリーズに登場した刺客以下のような奴だった。なんだろう、笑える。

なんだかなぁ~な作品なんだけど、ジェレミー・レナーはなかなか迫力ある演技だし、エドワード・ノートンとレイチェル・ワイズの登場が嬉しかった。レイチェル・ワイズって『ハムナプトラ』の頃から好きだな。本作もラストはMobyの『Extreme Ways』が流れる♪。この曲はこのシリーズで一貫して使用されているが、このシリーズ、ラストがカッコいい事は間違いない!!それは確かだ笑。
NAO141

NAO141