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悪魔の手毬唄のNのレビュー・感想・評価

悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)
4.2
はーーん市川崑よ大好き。血のようにドロドロとしたワインの中に浮かぶ死体。なんてきみの悪い。
横溝正史の描く田舎の閉鎖感や、複雑な人間関係をサイケデリックな映像で描いていてその対比が今観ても色褪せない。当時これを映画館で観れた人が羨ましいな。

ドラムが鳴り響き、山中からかなりの望遠で撮ってるであろう走る金田一。東京オリンピックの記録映画で、山々の中を走る聖火ランナーを思い出した。
てか調べたら東京オリンピックのカメラマンて、浮草撮った人と同じなの⁉︎感動だ……。

五十畑幸勇のインタビューにて撮影は市川崑の誘導、指示に従っているだけと語っていた。市川崑はレンズの使い方、手法全てを分かっているとも。きっと監督カメラマン両方凄いんだろうな。
監督でいえば、山田洋次や小津安二郎も日本の景色を撮らせたら抜群だと思うけど、市川崑の映し方も私は凄い好きだ。
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