いがらむ

さらば夏の光のいがらむのレビュー・感想・評価

さらば夏の光(1968年製作の映画)
3.7
どれだけ映画を見てもまだ見たことの画面がある。それは新しく作られた作品だけではなく55年前に公開された作品が運んでくることもある。それこそが映画のマジックだと思う。ポルトガルはリスボンから始まるこの映画は、床の地図をなぞる足元とその影を追うカメラワークで未知と遭遇させてくれる。ただ素晴らしい画面を撮りたいという欲望で撮られたであろうこの映画は一直線じゃ無いロードムービーとして見るものを戸惑いと驚きの旅に連れて行ってくれる。ひたすら肉体が国境を瞬間移動する様と、そこで美しい衣装に身を包んだ岡田茉莉子を見る随想的な映像。ただ浸ろう
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