とらねこ

虹をつかむ男のとらねこのレビュー・感想・評価

虹をつかむ男(1996年製作の映画)
4.0
和製ニュー・シネマ・パラダイス。
採算度外視で客入りの悪い映画館を経営する人情物と来たら嫌いなはずがない。
「身につまされる映画がいい」という台詞も好き。

「土曜名画座」で世界の名作を紹介し、『東京物語』と来て次の週が寅さんかよ!……と思ったらこれ、渥美清の追悼。
吉岡秀隆と“浜ちゃん”が『男はつらいよ』を見て、放蕩息子・吉岡秀隆がようやく故郷に帰ってきてみれば、父は前田吟で母が倍賞千恵子。何なのこの手前味噌感は!?と思ったら、『男はつらいよ』最終シリーズの製作途中で渥美清の死により断念、追悼として創った作品とのことだった。手前味噌とか思ってしまったが、わざとだったのね。
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