このレビューはネタバレを含みます
いろいろアラがあるけど、シスターフッド映画としてはおもしろかった。
やたらアクションシーンがかっこいい(けど長い)と思ったらバットマンとか撮ってる監督だった。
話は1950年代。
・現実: 精神病院。ベイビードールは冤罪(義父が撃ったよね)で入院させられた。5日後にロボトミー手術されてしまう予定。映像暗め。
・「劇場」: 現実。患者に風俗営業をさせている。でもたぶん薬漬けにしている? か何かで、ギラギラのクラブのような映像。
・ベイビードールのダンス: なんかものすごい誘惑力があるダンス。この間ベイビードールは妄想の中でサムライソードを持ったりナチスと戦ったりなんかいろいろアクションする。途中から仲間もできる。仙人みたいなアドバイザーがいて、ゲームのように現実の精神病院から脱出する計画を立て、アイテムを集める。
現実と虚構(たぶん現実がキツすぎる)の中で自由を求めてもがく。
やりたいことをめちゃめちゃ詰め込んで、なんか日本のアニメとかゲームも好きそうだし、強いキャラがギリギリで死んじゃって「わたしの分まで…」みたいな展開も好きなんだろうなーと思わせる感じ。
だから「謎のダンスで誘惑」とか謎なシーンは多いんだけど、現実がキツすぎて諦めそうな中、自由を求めるところはよかった。あと風俗営業させられてるけど、シーン的に見てて辛い性暴力描写がない(襲われるシーンが一箇所あるけどすぐ助ける)。衣装はセクシー系だけど基本女子ばっかりなのでかわいい。
話にあんまり救いがないのがまあ辛いっちゃ辛いかな…(義父が裁かれるのかも分からないし…)