ロビン

バルトの楽園(がくえん)のロビンのレビュー・感想・評価

バルトの楽園(がくえん)(2006年製作の映画)
3.4
史実をもとに作られた映画。
もう少し尺短くてもいいかな。
ちょっと長い。
只、歴史的な事実を知るにはいい映画。
こんな歴史的事実まったく知らなかった。

軍国主義真っ只中の日本において、軍部に松江所長のようなあそこまでの人徳者がいたとは、にわかに考えにくい。
でも、杉原千畝といい、いるんだねこういう神様仏様のような人徳者が。

基本、日本軍は捕虜なんかめちゃめちゃな扱いするよね。
元来日本軍部の考えは捕虜になるぐらいなら自決しろだから。
そんな国の捕虜になったドイツ人もたまらない。
こんな極東の島国のめちゃめちゃ文化の遅れた後進国の奴等に、捕虜になって不当な扱い受けるなんて屈辱でしかない。
でも、あなた方は後に第二次世界大戦中ユダヤ人に対してもっと酷い扱いをするからね、と思いながら前半に彼等ドイツ人が不当な扱いに怒るのを観ながら思った。。

坂東の捕虜達は、ホント運がいい。
坂東じゃない捕虜とは天と地獄程の差があるから。

市原悦子さんは、唯一無二の女優さんだ。
でも、日本昔ばなし感出ちゃうのよね。

それと、当時の混血(今ではたぶん混血という言葉自体禁止用語だと思う)の子供はホント生きづらい世の中だったんだろうとつくづく思う。
ロビン

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