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ブルー・ジーンズのbennoのレビュー・感想・評価

ブルー・ジーンズ(1958年製作の映画)
3.6
ジャック・ロジエ監督の短編作品です。

Tシャツにジーンズ姿の2人組、ルネとダニーはカンヌの海岸通りをヴェスパでナンパに励みます。

冒頭カメラはヴェスパで疾走する彼らを正面から捉え、時々自転車のように無邪気にペダルを漕ぐ仕草をしたり…彼らの素でお茶目な表情を存分に映します。

バックに流れる ♪ Cero Codazos, Cero Cabezazos(Cha cha cha)/Orquests Sensacion の曲がとても軽快でウキウキします。

前作2作と同様、夏のヴァカンスの様子をキラキラ眩しく魅せてくれます。ドキュメンタリーのようで、出ている役者さんもほぼ素人…突然声をかけられた女性たちも当然のように困惑…。何度声を掛けてもうまくいきません。

そしてようやく警戒しながらも2人の女性を見つけます…。何気ない些細な動作がとても新鮮で愛おしい…。出来ればカラーで観たかったですが…。
とってもエモーショナルな作品です。
彼ら曰く、 « On a tout l’avenir devant nous. »
(僕達の前にはきっといい未来が…)


因みに、字幕はチェコ語🇨🇿しかありませんს ს ს
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