YasuhitoArai

偽りの晩餐のYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

偽りの晩餐(1987年製作の映画)
3.6
エルマンノ・オルミ監督作品。
ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞授賞作品。
ある古城で老婦人の誕生日を祝う晩餐会が開催され、そこに政財界の大物らしき人物が集まる。6人の少年少女達は支配人の指示を受けて準備に取りかかるが・・・という話。

映画のほとんどが晩餐会の準備とその開催が占めている。台詞は少なく、そしてたんたんとしており、カットを挟んで人物の視線で表現しようとしている。晩餐会は幾分皮肉が入っているような描かれ方だけど、強調した感じでは描かれていない。

説明が少ないため、細かい要素に注意して見る必要がありそう。そして考察も人によって様々になりそうな作品。

主役リベンツォの何とも言えない顔つきは好感を持てた。そして彼の心情に興味を持ちながら鑑賞できた。
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