唾

セント・オブ・ウーマン/夢の香りの唾のレビュー・感想・評価

4.5
盲目の元軍人フランクと貧乏な高校生チャーリー。人生の岐路に立たされた2人の交流を描く名作。
アル・パチーノってすげえんだなあって改めて思った。本当に盲人にしか見えない。そう簡単な演技じゃないと思うし、アカデミー主演男優賞も納得。
フランクがチャーリーに銃を突きつけたシーンの緊張感はすごかった。辛さを隠すように強く見せていたフランクを見てると泣けてきたし、銃を突きつけられても逃げずに立ち向かったチャーリーはほんとにかっこよかった。
フランクが放った言葉は心に響くものが多かった。手をもぎとられた奴も足を千切られた奴も見てきたけど1番悲劇なのは魂をつぶされた奴だ。
視力を失って魂までも失いかけていたフランクの前に、強い魂を持ったチャーリーが現れたことは彼の人生に大きな意味をもたらしただろうな。僕もいざと言う時のためにタンゴ練習しとこかな
唾