NOBU

セント・オブ・ウーマン/夢の香りのNOBUのレビュー・感想・評価

4.5
素晴らしい映画という一言に尽きる。
全く境遇の異なる盲目の元軍人と名門校の男子高生の全く釣り合わない二人の関係を描いている点がまた面白い。

シナリオの観点から言えば、これほどシナリオ教本として参考にできるストーリー構成はないだろう。第一幕の契機から第二幕の二人のニューヨークでの二人の葛藤と友情、そして、第三幕にかけての高校生の抱える岐路への突入。
派手ではないが、第二幕で二人の成長をしっかりと描いている。この映画の醍醐味は第二幕に集結している。
そして、フランク演じるアルパチーノはもう素晴らしすぎるのはもちろんなのだが、チャーリーを演じているクリス・オドネルのお芝居をなくしてこの映画は語れないだろう。タンゴのシーンはあまりにも名シーンであるが、そのシーンでのチャーリーの表情もまた印象に強く残ってしまう。
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