こつぶライダー

セント・オブ・ウーマン/夢の香りのこつぶライダーのレビュー・感想・評価

4.5
皮肉で盲目な退役軍人の男。未来に絶望的した彼の希望を紡ぐ物語。

私がこの作品を語る上で避けられない話題がある。
それはある女性との出逢い。

別に恋や愛でもなく、ロマンチックなものではない。ただ、間違いなくあの頃の自分に必要な出逢いだった。

およそ15年前に、当時高校生だった私はモバゲーの映画サークルを通じて知り合った歳上の女性がいた。
彼女は一回りくらい違うお姉さんで、私より映画の知識は豊富だし、何より思春期真っ只中の私の恋愛を陰ながら応援してくれた大切な人だった。

電話で数回話したことはあったが、面識はない。

そんな彼女が好きだった作品こそが『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』だった。

今振り返れば、彼女はスレード中佐で、私がチャーリーのような関係だった。

大学生の頃に鑑賞したが、当時は今作の魅力を全く感じ取れなかった。

あれからまた一回りの年月が過ぎ、不思議なことに今は評価がまるっきり違って感じ。

彼女との思い出を胸に、私も未来に希望を抱きながら進んでいきたい。
こつぶライダー

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