ゆかり

セント・オブ・ウーマン/夢の香りのゆかりのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

面白かった。。アルパチーノとても良かった。。
フランク(アルパチーノ)のキャラの設定が細かく、演技すべてで人間の葛藤のかたまりのようなものを表現していて、それにうっとりしてしまい、、魅了された。。アルパチーノアルパチーノ。。名前が有名な理由がやっとわかってそれにも感動。
映画の中での友情は、スレスレにつながった縁の中で一度あれくらいまで破滅しかけてこそ「友情って美しいじゃん」という印象になる気がした。
女性の香水を嗅ぎ分けられるような色男風なのに特定の女の影はない。人生の挫折(視力喪失からの家族との関係)で痛い目を見てるのに対人関係において懲りない。そんな凝り固まって生きづらいフランクがチャーリーと出会いそれらを一緒に通り過ぎるうちに友情が生まれてくる。そしてその友情の真価はチャーリーの悩み解決の場で方法として目に見えて発揮される。フランクが成長した結果(考え方の変化)によってチャーリーの問題が解決されるのだ。フランクのチャーリーの問題への見解は冒頭でも出ているけど、その内容が最後に変わっている。誰によっても変わることのなかったフランクがチャーリーによって初めて…(涙)。「小説家を見つけたら」の構造も同じ感じだったけど、こちらは"教師"側が表面的には社交的な所が違うかな。(より一層の闇を感じる)
チャーリーがフランクに感情移入していく過程もまた良い。最初はバイト目的で淡白だった感情がどんどん。。だけどやっぱりアルパチーノ。アレー!みたいな掛け声?の癖も更に魅力となり一気見。
欲を言えば、チャーリーの友情の悩みエピソードはそれでいいのかと思った。そもそもそこに本当の友情はあったのか、と。(ないとラストで解決されても感動しない)
でも面白かったーー。。こういうものばかり見たい。
ゆかり

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