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セント・オブ・ウーマン/夢の香りのなのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

約30年の時を経ての再鑑賞。
こんなにステキな映画だったとは!
ガブリエル・アンウォーとのダンスシーンの記憶が微かに残っていたが、彼女がワンシーンだけの登場だったことに驚いた。ここは、本当にステキなシーン。
そして、今回観た感想。
まず、アル・パチーノ演じるフランクの、今風に言うなら「老害」がヒドイ(笑)
女性の素晴らしさを詩的な表現で褒め称えた後に、ゲスな放送禁止用語!
鼻につく「HA!」という笑い方。
高圧的な大声…本当に嫌なヤツって感じの描写が、後半部の展開に物凄く生きてくる。
対するクリス・オドネルの、実直で劣等感を抱えた悩める青年の演技も、ビジュアルと相まって良かった。良いコンビ。
前回、若かりし自分は多分気づかなかったが、実兄の家を訪ねて嫌われるような態度を取ったのは、自分が自殺した後に悲しませないためだったのか、と今回は感じ、寂しく切ない場面だった。
上映時間は長いが、すべてはラストの感動の演説のため布石。ちょっと煽りぎみな音楽と生徒たちの歓声の相乗効果で、感動が押し寄せた。
数々の香水、ジャック・ダニエル、タンゴ、フェラーリなど、ディテールも素敵だった。
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