昼猫

セント・オブ・ウーマン/夢の香りの昼猫のレビュー・感想・評価

3.8
「足が絡んでも踊り続ければいい。」

退役した盲目の元軍人のフランクと短期間世話をする為に雇われた学生のチャーリーとの交流を描いたヒューマン映画。
最初は酷く罵倒するなどチャーリーを信頼していなかったフランク。しかしチャーリーが真摯に接する行動に段々と心を許すようになっていく。ラストのスピーチは感動的な名シーン。チャーリーはフランクに救われ、またフランクもチャーリーに救われた。人生の岐路に立っていた2人の出会いは偶然だが彼らは出会うべくして出会ったのだと思う。
生きるのに絶望しても何か一つでも生きる理由があれば生きていける、それを考えさせてくれる良い映画だった。アルパチーノの熱演も良かった。

一つ文句を付けるならチャーリーが中佐に心を許すエピソードがもうちょっと欲しかったかなと個人的には思った。
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