このレビューはネタバレを含みます
「伝説の映画人」と言われている、金子正次の最初にして最後の主演のヤクザ映画。なのに、一般的なヤクザ映画では無い。
少し名の知れた"ヤクザモン"の竜二。そこそこに羽振りがいい。
自分の賭場を持っていて、そこで銭稼ぎをしている。
自分なりの「美学」を持って「極道」をやっている。
弟分のナオにも「ヤクザもんがバーゲンで買った様な安物を着るんじゃねえ!プライドってもんがねーのか?」等と言うくらいだ。
そんな無頼漢な竜二にも愛した女がいた。
金やら権力やらのこの世界にもほとほと嫌気がさしていた。
珍しく、堅気になった先輩にも弱音を漏らす。
「子供に救われたよ。」
先輩はそう振り返る。
角して、"ヤクザモン"の世界から足を洗い子供と3人で暮らす決意をする。
3人で生活するには以前よりも貧しかったが、人並みの生活でそれなりに幸せだった。
あの時までは、、、
ヤクザはヤクザでしか生きられない。そんな不器用な男の物語。
銃撃戦、殴り合い、などの暴力描写が殆ど無く、ただただ哀愁が漂よっている。
最後の一筋の涙を流すシーンもいいんです。。。
自分が言った言葉に苦しめられると言うか、何やってるんだ俺は?と言う気持ちもあったでしょうし、色んな気持ちが交錯してるんだと感じました。。。
どうしても自分で表現したくて、
自主制作で、脚本、主演の2役をこなしています。