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はだしのゲンのryotaのネタバレレビュー・内容・結末

はだしのゲン(1983年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

何度も何度も書いていますけど、私はアニメーション映画が苦手です。どうしても実写に敵うとは思えないし、感情移入という点でも私自身どうしても距離が出てしまうわけで。ただ、この映画は流石にそうも言っていられないわけで。

そんなわけで避けて通ってきたアニメ映画だし、そもそも反戦映画をアニメで観る気は全くと言っていいほど起きませんでした。ただ、昨今この原作漫画を教育現場から外そうということが話題になり、どんなものかと思って重い腰を上げることにしました。

ここには被曝体験をもとに作られた悲惨なシーンが描かれているのですが、アニメだからこその残酷描写が凄くて、正視に耐えられないレベルです。明るくてある意味のほほんとした少年たちのシーンは昭和のアニメそのものなのですが、その内容と対比がすごすぎてただただ驚くばかりです。原爆や戦争のこと自体について書き出すとキリがないのでやめますが、とにかくこんな貴重な作品はないということは間違い無いでしょう。正直、子供の頃に観てなくて本当に良かったです。観てたら確実にトラウマです。父姉弟を見殺しにするしかないシーンは特に辛いです。

そうなんですね。アニメーションだからこそ描けるリアルがあるってこと、また学びました。ただ、もう二度とこの映画は観ません。決して楽しむ映画では無いからです。ただ、観てない人は一度は見ましょう。
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