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ソーシャル・ネットワークの010101010101010のレビュー・感想・評価

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)
3.0
在命中に半生が伝記映画される、ってのは、どういう気分なんだろう…。
こういう人だから、多少「ふふん」となって、多分すぐに忘れてしまうのだろう。それがオタクってもんだ。
(その点、ショーンであれば、どこに行っても得意気に振りかざして回る姿が目に浮かぶ…)。

いずれにせよ、存命中に伝記映画化されるような人の人生には、やっぱり、さして興味持てないなぁ…と、途中から感じてしまった。
(ミュージシャン然り。さる「伝説的な」ミュージシャンも、「存命中に伝説化されたら終わりだ」と語っていたが。いや、でも活動家とかなら、「伝説化」されようが、そこに惑わされることなき問題提起があるかなぁ、とも思う…)。
こういう人たちの思考回路、抱える苦悩、手にした金や名声と引き換えの欠落した倫理観…、といったもの、そもそも自分とはまるで相容れないし、憧れの対象にもなりえなければ、反面教師にもなりようがない。
ただこうしたさもしい世界があるんだなぁ、というだけだ…。

とはいえ昨今、こういう人を素朴に(?)辛抱する、あるいは、あわよくばそのおこぼれをもらいたいと素朴に考えてしまう人たちも少なくないように感じられる。まぁ、世の中、ほんとに腐ってるよな、と思う。
また、そんなこと言いながらも、かくいう私自身、FBのアカウントを持っていたりもするワケで、(しかも、そこでしか連絡の取れない海外の知人なんかもいるので、ろくに退会もできずにいる…)、重ねて、微妙な心持ちになってしまった…。
結局、私自身、こうしたシステム、こういう人間を支えるものの一部になってしまっているのだ。残念ながら、今の自分の生活からSNSをすべて切ってしまうことも、できなくなっている。
どうしたものか…、と考え込んでしまう。
そういうモヤモヤを与えてくれるという意味では、見てよかったと言えるのかもしれない。
SNSを開くたびに、こういうヤツらの私腹を肥やすものの一部になっていることを思い出したい。