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ソーシャル・ネットワークのrakanのレビュー・感想・評価

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)
4.0
そこまで期待していなかったけど面白かった。
最初は、あのフェイスブックのルーツをたどるには、最初から最後までスケールの小さなところでストーリーが展開しているなと気になった。ただ振り返って考えれば、それだけの規模感、少人数(とゆうか1人)、よこしまな理由程度で巨大ネットワークがつくれてしまうという、ある意味現代の価値観とインターネット社会を表現したのだと思い、合点がいった。

特筆すべき点は、ハーバード大やIT系の男たち同士の関係を描いている一方で、登場する女性がひどい目にあったり、反知性的な面が押し出されていることだ。フェイスブックのおおもとには、非常に男臭い絆(フラタニティ的)があるという見方をとれば、男の価値観によってつくられてきた社会構造を考える上でのヒントになる。デヴィッド・フィンチャーがそこまで理解した上で作品をつくりあげたのなら、まいった。

それにしてもアーミー・ハマーはイケメンすぎるし、ガーフィールドは相変わらずの優男だった。
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