ハマジン

ソーシャル・ネットワークのハマジンのレビュー・感想・評価

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)
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これ、初見の印象以上に「パンデミック映画」しとるやんけ……と再見して改めて驚いたというか、Facebook登録者が(皮肉にも「排他性」を原動力にして)世界中に蔓延していく過程が淡々と描かれていて、正直かなりゾッとした。
その最初の「発生源」が「1人の女子(ルーニー・マーラ)の怒りの表明」であることも重要で、ザッカーバーグの成功譚(?)の背後に、常に「女性蔑視」と「階級社会」が根深く組み込まれていることをクリアに見せていく作劇になっている。公開の約9年後、「#MeToo」運動の流れで告発されることになるケヴィン・スペイシーが本作の製作総指揮に名を連ねているのも、今振り返ると何とも皮肉な話でありますの……。

抱き合わせで上映するとしたらソダーバーグの『コンテイジョン』が一番ふさわしいのでは。
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