◎ひねくれはちゅう類さんが考えて語るホラー映画評論シリーズ第3段!
あらすじ
女優が主人公かと思ったら、監督役が主人公だとは……
前回に引き続き、ホラーの分類をにわかホラー評論家のヒネクーレさんが語るらしいよ!
ホラーのキモはホラー演出だと思ってるわけですが、大きく分けて5つになると思う。
1.モンスターとかお化けとかのビジュアルが怖い(貞子とかエイリアンとか)
2.血がブッシャーとかグロ表現が怖い(観たことないけどカニバリズム系とか?)
3.サイコパスとか復讐とか人間の感情が怖い(バニシングとか観たことないけどファニーゲームとか)
4.怪奇現象とか非科学的現象が怖い(悪魔つき系ってこれじゃない?)
5.よくわかんないけど怖い
これは緻密だ。文句なしの緻密な分類だ。
で、何が一番怖いホラーか教えちゃいます。わかるかなー?わかんないだろーなー?
デデデデデデでーん
5です!
やっぱりこれが一番怖くて苦手でしょ、みんな!よくわかんないやつ!
あえて言うならば雰囲気ホラー。それも最初からじゃなくて、ひたひたと少しずつ恐怖が押し寄せてくるやつ。不穏さと、不可思議、不可解がじわりじわりとくるやつ。たまんねーなーおい。
そのなかでも超超超名作と言われるのがコレらしい。中田秀夫の処女作。
あんまり僕は観た映画を見直すことはしないんだけど、このシリーズにあたって見直したのがこの「女優霊」と「輪廻」。
で、やっぱ面白いと思ったのは「輪廻」!
いやーすげーわ。すげー脚本だぜ。
が、ワケわかんないひたひた怖いはこっちなんだよ。あの、画面に一瞬だけ映るあれ。
「おわかりいただけただろうか」
この映画にはもちろん出てこない台詞だけど思わず言いたくなってしまう。
あとね、輪廻に無くて女優霊にある決定的なもの。それは大杉漣さんの名演。今さらですがご冥福をお祈りします。