サイレントばっか撮ってた小津安二郎の最初のトーキー映画。親になってから見るといいやつ。
貧乏やけど学校の先生が絶賛するから1人息子を進学させるために田畑を売り身を削って働いたオカンが、大人になって…
1936年に製作したとは思えない映画。
親子が鑑賞した外国映画を彷彿とさせるラストショットで締めることによって情感のある映画になってる(ラストショットの前の一連のショットがフリにもなってる)。
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出世したり金持ちになることより人に優しくすることのほうが価値があるっていう。
資本主義的な価値観の中で上手くいってないことに傷ついていた息子に対して、外部からやってきたそれに染まっていない母親の視点…
めっちゃミニマルな映画だった。
印象的だったのは、夜に飯田蝶子と日守新一が言い合うところ。飯田蝶子が泣く→やり取りを聞いていた坪内美子が泣く→日守新一が泣く→赤ん坊の寝顔→夜泣きの御守りというショ…
[信州の母子家庭で育った主人公。貧乏ながらも勉学のために母親は上京、進学を許す
卒業してしばらく後に母親が息子の生活ぶりを見に上京してきた。
報告もないまま息子は結婚しており、子供も生まれていた…]…
(35mm英字幕)
私が世界に遺す映画を一本選べるのであれば、本作を選ぶ。
至極プライベートな内容であるがゆえに普遍的だと思っていたら、ヴィム・ヴェンダースもジャ・ジャンクーも同じことを言ってくれ…
松竹株式会社